(前回の記事:スポーツトレーナー加治屋氏によるジュニア期のトレーニング法)
コアの重要性
コア(体幹)とは体の中心という意味があり、体の深い部分にある筋肉が集まったところです。おもに4つの筋肉(横隔膜、骨盤底筋群、腹横筋、多裂筋)で構成されています。
これらの筋肉は私たちの体の土台となる、骨盤と背骨を支えてくれている重要な働きをします。
コアの弱い選手は、体を支える筋肉が十分に働いていない状態で体を動かす筋肉を働かせるため、筋肉の緊張は高まる一方となり腰痛や膝痛などのケガをするリスクが高くなります。
つまり、体を支える筋肉が働いていない状態で、投げたり走ったり打ったりすることで、外側の筋肉を過度に緊張させてしまっているからです。
逆に、コアを鍛えることにより体を支える筋肉を強化していくと、体を動かす筋肉が自由に使えるようになり、以下のようなメリットがあります。
1. 怪我をしにくい体を作ることができる
2. パフォーマンスアップにつながる
3. 軸がぶれなくなる
4. 余分な力を抜きやすくなる
5. 体のコントロールが上手くなる
6. バランス能力がアップする
7. 姿勢が良くなる
まずは自分の体へ目を向けよう
実際にコアを鍛える前に私が選手に意識させていることは、自分の体に目を向けるという事です。トレーニングの始まりは「呼吸」です。コアを鍛えるには呼吸を整えてからでは始まりません。なぜならコアの筋肉の中に横隔膜が含まれており、私たちが生きていくために必要不可欠なものだからです。しかし実際に呼吸に意識を向けている選手が非常に少ないことがトレーニング指導をしている際に気付きます。コアが上手に使えていない選手の共通点は、呼吸が浅く速いという事がいえます。胸呼吸を通り越して肩呼吸をしている選手が非常に多く、それに気が付いていない選手がほとんどです。前回お伝えしましたが、いい選手ほど自分の体にしっかりと向き合い、「整える」ことが上手にできています。
自分の体に目を向けることで学ぶことはたくさんあります。例えば、仰向けで寝た状態で、片方の足の開きや肩の上がりを感じることができます。また、座っている時に背中が丸くなっていたりのけぞって座っていたり、鏡を見てみると片方の肩が下がっていたりと様々なことに気づくことができます。しかし、そのような時間を作ることをしなければ、気づかずに見過ごしてしまい、そこからコアの崩れが生じ腰痛などを引き起こしてしまうのです。自分の体をコントロールする操縦士は自分でしかないのです。だからトレーニングの前に呼吸を整え、体の中に目を向けるという行動そのものが体を鍛える第一歩だと言えるのです。
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