リード幅は具体的に何メートルなどと決まっていないが、葛原コーチがチェックし、“そこ”とOKを出すラインまで出る。人工芝球場で一番の竹内なら、アンツーカーから両足が出るぐらいの大きさだ。他の選手も片足が出るぐらいまでリードを取る。
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「できれば同じだけ出てほしいですよね。足の遅い子は盗塁はできないですけど、離塁はちょっと大きめにしたり、偽装スタートを一生懸命やったり、走塁はしっかりしてほしい。(盗塁で)行かないからこそ行くように見せてほしいので、リードの大きさはあまり妥協させないようにはしています」
1年生大会では右投手、左投手関係なく、「投手が動いた瞬間にスタートを切れ」というサインを作り、盗塁する勇気をつけさせる。
「『それでけん制が来たら、オレが悪いんだから』と言っています。最初だけはベンチが責任を持つようにしていますね」
あとはとにかく経験を積むこと。リードをできるだけ大きく取って、けん制をもらう。目指すのは1人3球。1球でも多くもらうのが目標だ。
「大事にしているのは心理面ですかね。けん制はすればするほど次にする確率は低くなっていく。1回はする確率が高いと思いますが、1回すれば10パーセントぐらい減るだろうし、2回すれば30パーセントぐらい減る。3回すればほとんどなくなる。そうやっていくと読みが働くようになるんです。たくさん走るうちに生徒がそういうことを学習するようになった。それがいいスタートにつながっているのは間違いないですね」
二盗だけではない。むしろ三盗の方がチャンスがあると考え、積極的にトライさせる。
「二塁ランナーを見ながらクイックはなかなか少ないですから。それに、ピッチャーはミットを見ないと心配なので、(二塁走者から)目を切ってからミットを必ず見る。(目を切ってから投球動作に入るまでの)0・5秒をうまく使いたいんです。だから、目を切った瞬間に行きなさいと言っています。そう言っても、最初は行けないんですよね。ピッチャーが(投球モーションとして)動かないと心配で。ピッチャーはそれがリズムだから、首をホームに向けたところから投球は始まってるんです。その時点でショートが『(ランナーが)動いた』と言ってもボークになるから大丈夫だと」
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