(スイス・ローザンヌ) ワールドベースボールクラシック(以下WBC)の成功は野球とソフトボールの五輪復帰活動への追い風――。(PDFリリース

世界野球ソフトボール連盟(World Baseball Softball Confederation、以下WBSC)のリカルド・フラッカーリWBSC共同会長は「WBCが前回の16チームから28チームへと拡大し成功したことは世界レベルの大会が渇望されていることの証左で、各国の野球少年にとって祖国を代表して戦うことは誇りと憧れになっている」と声明を発表しました。

2006年に創設され今回が3回目となったWBCは世界中で放映され、チケットの販売も目標値を超えるなど、野球がオリンピックにもたらすであろう潜在的な市場と魅力をアピールすることに成功しています。

2013年のWBC参加28か国のうち、アメリカ大陸からの参加国は39%だった一方で、ヨーロッパから28%、アジアからは21%となりました。WBCはアメリカ発祥のスポーツでアメリカ中心という枠を超え、世界中で行われていることを証明しています。仮に野球とソフトボールが五輪復帰を果たした場合、多方面からの人気や支持を一層オリンピックに加えることになります。

WBSCの共同会長であるドン・ポーター氏は、「野球とソフトボールが次のグローバルスポーツになることを信じています。野球とソフトボールはオリンピックを夢見る何百万人ものアスリートにとってのオリンピックの理想を実現できるものです」とコメントしています。

2013年のWBCは観客動員数、ライセンス利用額、視聴者数、スポンサーシップ販売額、ソーシャルメディア利用数全てで前回大会(2009年)を上回っています。

「これらの数字が示すWBCでの素晴らしい成果は、野球が五輪というブランドを、魅力的なマーケットがある地域を中心にさらに高めることができることを示していると言えます。今後ますます重要性が高まるデジタルメディアにおいては、野球というスポーツと非常に親和性が高いですし、さらなら成長を見込んでいます。」とフラッカーリWBSC共同会長は語りました。

さらにフラッカーリWBSC共同会長は「2009年時点ではプロの野球選手は30か国にしかいませんでした。しかし今日では実に44か国に拡大しています。我々としてはこの拡大と成長が続くことを期待していますし、野球とソフトボールの五輪復帰がこのトレンドをさらに加速させることになると願っています。」と続けました。

「世界中の野球とソフトボールのリーグは、新しいマーケットを開拓していく試みを続けています。それによって、様々な大陸、国、そして文化の中で、特に若い世代を中心に成長を続けています」とポーター共同会長はコメントしています。

野球とソフトボールは9月にIOC委員によって行われる五輪復帰競技選出の最終投票に進むために、5月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会での選考に残る必要があります。

2013年WBCの主な数字

  • 日本ラウンドの開幕試合は視聴率22.1%を記録し、過去12か月中最も視聴されたスポーツイベントとなった
  • プエルトリコのTVを視聴している人の74%は、同国が準決勝で日本に勝利した試合を視聴。また、第2ラウンドの日本対台湾戦は、台湾のケーブルテレビ史上最高の視聴率を記録。
  • プエルトリコとドミニカ共和国の決勝戦は、ドミニカ共和国過去10年のスポーツ放送で最高の視聴率を記録。プエルトリコにおいても過去1年に放映されたスポーツイベントでは最高の視聴率を記録
  • 福岡で行われた1次ラウンドでは2100以上のメディアパス=取材のための申請がなされた
  • WBCの公式サイトは220以上の国と地域からアクセスがあった
  • WBCの公式Facebookページは大会開催中、いいね!、コメント、シェアを合わせて100万近い数字を記録し、大会公式ツイッターも合計で20万回以上リツイートされるなど、若いデジタルメディア世代へのアピールに成功

WBSCについて

国際野球連盟(IBAF)と国際ソフトボール連盟(ISF)によって創設された共同国際連盟で、野球とソフトボールの世界的な普及とガバナンスを行う。

■国際野球連盟(IBAF)について
1938年に設立された世界各国の野球協会が加盟している国際組織。スイスのローザンヌに本部があり、2011年1月現在、125の国と地域が加盟。年代別の世界野球選手権大会などを主催。女子野球やプレミア12創設など、世界の野球ファンの拡大に向けた活動を積極的に行っている。http://www.ibaf.org/en/


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